途中下車

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旭川駅

 

寒いところへは寒い季節に行くのも旅の楽しみ方の一つです。冬の北海道は零下20度ぐらいになる 地域も多いですが旭川もそのひとつです。この写真を撮ったときも駅前の電光温度計は-20度と表示されていました。でも心の中はポカポカしているのが不思議でした。20年前に同じ冬の季節訪ねた時も旭川では同じ様に心がポカポカしたのを思い出しました。

別に住んでもいないし知り合いもいないのにおじちゃんは時々そんな思いがする土地に出くわすときがあります。なぜだか理由は分かりませんが居心地のよい場所というものがあるのでしょう。

昔よく読んだハードボイルドという定義を作った小説を書いたダシール・ハメットではないですが、病気療養中だったハメットが西海岸のシアトルから東海岸ボルチモアへ帰る途中、強烈な憧れを感じた街があったそうです。そして彼はそこで途中下車しました。彼の小説の舞台でもあるサンフランシスコに。そして小説家として成功しました。何と彼の途中下車はその後8年間も続きました。

強烈な憧れまで感じなくても、なんとなく居心地のよい場所はあるものです。人それぞれに違うでしょうがハメットではないですが途中下車も思わぬ人生の転機を授けてくれるかもしれません。