エーゲ海でグロッキー

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紺碧な色で見る人を魅了するエーゲ海

夏のギリシャでのことでした。イタリアからギリシャに来て数日後、かみさんが急に体調を壊しました。ジンマシンが出て医者に診せたところ食中毒とのこと。数日前イタリアで食べた貝が原因らしいです。

まあそれでも折角来たギリシャです。1日だけ休んで少し回復したかみさんを連れてエーゲ海クルーズに申し込みました。

港に行くと大きな客船が待っていました。意気揚々と乗り込んだまではよかったのですが、船内は蒸し風呂状態です。30分もしないうちに乗客の中の子供たちがあちこちでぐずり始めました。おじちゃんはかみさんを連れてデッキに出ましたが、夏のエーゲ海がこんなに暑いとは思ってもいませんでした。中学校で地中海性気候といって、カラッと湿気がなく爽やかだと習っていたのは嘘でした。

 

船の何処にいても耐えられない暑さです。しかも港に戻るのは夜です。船内はぐったりとした人ばかりです。具合が悪くなる人も多勢いました。しかし驚いたのは、こんな暑さなのに汗もかかずに元気な人がいたことです。もちろんかみさんはグロッキー、おじちゃんも我慢できない不快感に包まれていました。

 

暗くなりかけた9時近くに、船はやっとアテネの港に帰り着きました。散々なエーゲ海クルーズでした。こんなに暑くなったのは、地球の気候がおかしくなっているからだと船員が言っていました。

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アクロポリスの丘にそびえるパルテノン宮殿

 翌日、アクロポリスの丘のパルテノンに行く予定でしたが、やはり暑さで弱ったかみさんのことを気遣い中止しました。

少し涼しくなった夕方、道路にしつらえられたレストランのテーブルの特等席から丘の上のパルテノンをたっぷりと眺めました。暗くなるとライトアップされ、さらに美しい姿になっていきました。風もクルーズの時よりずっと心地よく感じました。