ふたたびの都都逸(どどいつ)

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都都逸です。人生の機微を鋭く突いた言葉遊びですが、ウーンと唸るようなものがたくさんあります。日本人の言葉の使い方にはつくづく感服します。今も昔も変わらぬ"男と女"です

都都逸
末はたもとを絞ると知らで 濡れてみたのさ春の雨
あの人の どこがいいかと尋ねる人に どこが悪いと 問い返す
夢で見るよじゃ惚れよが足りぬ 真に惚れたら眠られぬ
逢えば笑うて 別れにゃ泣いて うわさ聞いては 腹立てる
親も気に入り私も惚れる、粋で律儀な人はない
酒も博打も 女も知らず 百まで生きてる 馬鹿なやつ
積もる思いにいつしか門の 雪が隠した下駄の跡


惚れさせ上手なあなたのくせに、諦めさせるの下手な人
不二の雪さえとけるというに 心ひとつがとけぬとは
ほれた証拠はお前の癖が いつか私のくせになる
察しておくれよ花ならつぼみ 咲かぬところに味がある
ぬしと私は玉子の仲よ わたしゃ白身で黄身(君)を抱く
枕出せとはつれない言葉 そばにある膝知りながら
惚れて通えば千里も一里 逢わで帰ればまた千里
たった一度の注射が効いて こうも逢いたくなるものか
口でけなして心で褒めて 人目しのんで見る写真