クラシックカメラ

 

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中古カメラ屋さんを覗くと、昔使っていたカメラなどが並んでいて懐かしい思いをすることがあります。しかし、フイルムの時代の写真はとても難しく、現在のようなデジタルと違って、ただシャッターを押せばよいというものではありませんでした。

第一フィルムを現像するまでは、どのように写っているか知りようもなく、随分と失敗写真を生産したりしました。ですから、今こうした昔のカメラを見ても、大変だったなーという思いが先に立ち、もう一度使ってみたいなどという考えは浮かんできません。

 

それにフイルムというものが、大層かさ張りました。近くや国内の旅行の場合はともかく、海外となると大変でした。特に発展途上国に行くときは。特にプロなどが使うリバーサルフィルムというフイルムは、ヨーロッパやアメリカにおいてさえ、簡単に手に入りませんでした。現在でもそうでしょうが、当時は特に、写真という文化において、日本ほど突出している国はありませんでしたから、色々なフイルムが、すぐに手に入るという環境は、世界でもそうはありませんでした。

ですから、アフリカや南米やインドなどへの長期旅行の際は、フイルムだけでトランクの半分を占領してしまう始末でした。それが今のデジカメでは、切手ほどの大きさのメモリーカードを数枚持って行くだけで事足りてしまいます。しかも、かなり辺鄙なところ以外の街中では、どこでも入手しやすくなりました。

そんな大変なフイルム時代のクラシックカメラを見ていると、時代の変遷による文明の進化をつくづく有難く思います。