夜の神保町

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夜の神保町は昼間とは全く異なった表情を表します。店々には灯りがつき、昼間よりもより一層その存在を誇示します。お陰で歩くのには何の支障もない明るさが確保でき、昼間と同様の速度で移動することが出来ます。行き交う人々の表情は、仕事や勉強を終えた安堵感と少々の疲労感が入り混じった様相で通り過ぎて行きます。

海外の夜の町を逍遥したとき、同じような人々の表情に出会い、これから帰る家の暖かい明かりと家族のぬくもりを思い、ひとり寂しさに浸ったことが思い浮かびます。

少し歩き疲れて入った店は、以前何度か入った天麩羅屋でした。別に天麩羅が食べたかったわけではないのですが、この時間営業している店の殆どは"酒飲み"のための店です。下戸には入りにくいものです。そして自然と足が向いてしまったのが天麩羅屋でした。

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ここも飲み客達が奥の座敷に群がって、調理場はてんてこ舞いをしています。20分ばかり経ってから、千円になっている天丼が出されました。食べたくて入ったわけではないので、半分残して店を出ました。

外は飲み帰りの客達が、タクシーを捕まえる姿が目立つ東京の日常の景色です。