以前よく行った谷中は

f:id:mitokioquerido:20181125083109j:plain

 以前よく散歩した谷中もたまに行くと、完全に観光地化してしまっています。人力車まで出ています。

東京の静かだった場所が、こうして観光地化するのは、おじちゃんにとっては耐えられないことです。観光地大嫌いですから。

f:id:mitokioquerido:20181125083142j:plain

散歩好きの荷風も、同じように東京の変遷をいつも嘆いていました。そうそう池波正太郎もそうでしたね。

日本全国面白くもないところまで、どこもかしこも観光地化してゆくのには我慢なりません。静かな場所は静かなまま残しておくのが、日本の良さだったのに、今はどこもかしこも客集めに血眼になっています。日本が日本でなくなってしまっているんですね。

それと同じ理由で、おじちゃんが世界中を廻っていた頃、貧しい国の貧しい子供たちを何十人も援助していた時期がありました。

しかし、それが間違っていると気付きました。電気も水道もない僻地で暮らしている人たちにとって、電気や水道を引くことが果たして良いことなのだろうか、と。

そこで暮らす人たちにとっては、代々同じような暮らしの中で築かれてきた文化や伝統や慣習があるはずです。それをお金やモノという文明を持ち込めば、もっともっと、となるのが人間です。貧しいのはお金やモノがないからではなく、それを欲しいと思う心が貧しくしてしまうのです。

非情に思われるかもしれませんが、そんな人たちに手を差し伸べる方が罪なことだと気づいたのです。そのままにしておいてあげたほうが、その人たちにとってはむしろ幸せなのだと考えるようになったからです。

反対の考え方もあるでしょうが野性の世界と同じように自然のままにしておいた方がいいのです。自然を壊してしまうから、いろいろな問題が発生するのです。

所詮、自然も生きてゆくことも厳しいことなのです。ですから観光地化するのには反対なんです。ましてや日本全体を観光地化してしまう政府のやり方には大反対です。ゴミまみれになったり犯罪が増えたりでいいことなどはありません。観光に携わる商売人が儲かるだけで、地域の人にとっては大迷惑です。交通渋滞、騒音、ゴミいいことなど一つもありません。
ですから、どこの場所でも観光地化することには大反対です。