モノレールと路面電車

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東京には2つのモノレールの路線があります。ひとつは羽田空港への浜松町駅からのものと、立川を横切る多摩モノレールとがあります。この写真は立川を走る多摩モノレールです。

電車の軌道を作るよりも、安くできるのでしょうか。道路の上や海上を走っているところが多いので、土地買収費などが低く抑えられる利点があるのでしょう。

近頃、地方都市などでは、路面電車が見直されつつあります。おじちゃんは以前から日本各地の路面電車復活支持者ですが、中央分離帯が作れる広い道路などでしたら、モノレールの方が、利用する側の利便性は向上するでしょう。車の渋滞にも巻き込まれることはないし、路面電車よりも運行時間の正確さは保障されます。ただ路面電車よりも投下資本は増加するでしょうが、将来を見たらモノレールは優れた交通手段だと思います。

作家の獅子文六氏は大の都電ファンでした。乗り物で一番好きなのは、路面電車の都電だと公言していました。安全だしスピードは出ないが目的地に着くのは階段を上ったり下りたりする地下鉄なんかよりよほど早いと書いています。昭和38年頃から始まった都電廃止により昭和47年11月に最後まで残っていた6路線も撤去され都内の都電は早稲田と三ノ輪を結ぶ線だけになりました。

その後都電の路線の多くはバスに変わりましたが、バスと違い都電は線路がありますから、この道路には電車があるなとすぐにわかりました。バスや地下鉄と違って何処を走っているのかがこの線路から確認できたのです。しかも都内のほぼすべてをカバーしていましたから、都電で行けない場所はないというほど充実していました。東京都民ももう一度都電の復活を考えてもいいのではないかと思います。