三菱財閥の旧居跡

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曇り空から、時々糠雨が降ったり止んだりしている。湯島の岩崎邸に、ついたときも同じ空模様で、何時降りだしてもおかしくない。晴れ男のおじちゃんが、歩いている時は、不思議と雨は降らない。岩崎邸に入った途端、バケツをひっくり返すような雨になった。

なるほど、内部も素晴らしい。うわついた現代の金持ちの、模倣建築とは重厚さが違う。当時は、夏目漱石が嫌った岩崎も、一代で巨万の富を築いた維新成金だったが、設計は、あの鹿鳴館や、ニコライ堂などで有名な、コンドルが担当しただけあって、何もかもが本物でただ嘆息するのみ。

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今の金額にして、この迎賓館だけでも300億円はするそうだ。そして15000坪の敷地内には、兄弟いとこの一族が、20棟の建物で生活していたそうだ。

農民から立身出世した、初代岩崎弥太郎は、よほど強運の持ち主だったのだろう。

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