アキバ様

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 落語の「家ほめ」または「牛ほめ」で小遣いをせしめようと新築した伯父さんの家をほめに行った与太郎が、伯父さんが気にしている台所の大柱の節穴に「アキバ様のお札」を貼って隠したら火の用心にもなるし、という下りがあるが、この「アキバ様」が秋葉原の名前の由来らしい。

一説によると明治22年の神田相生町(現アキヨドの斜め前-珍しく今でも町名は残っている)から発した大火で千人以上の死者を出した。そこで慰霊と火よけのために「秋葉神社-あきばじんじゃ」を建立した。もともと秋葉原という地名はなかったがこれをきっかけにこの一体をそう呼ぶようになった。

昔の年寄は「あきはばら」とは言わず、「あきばはら」と言っていたのが思い出される。ちなみに今でも番地としては秋葉原と言う名はない。この一体の町名は千代田区外神田だ。したがって今様の「アキバ」と言う呼び方が本来のものなのだ。