2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

お茶会帰り

よく晴れた日曜日の午後お茶会帰りらしき着物姿のお二人のがとても眩しく感じられました。場所はちょうど一葉終焉の場所の昔の本郷丸山福山町です。記念碑の前で休んでいたらお二人が通りがかりました。きっと一葉もその昔、同じ様な着物姿で30分ほどの伝通…

本郷もかねやすまでは

江戸時代の地図を広げると、現在の東京大学から北の方は、畑地とか百姓地になっていて、家は中山道に沿ってわずかに点在する程度です。 『本郷もかねやすまでは江戸の内』という川柳の通り、本郷三丁目から北は江戸御府内ではなかったのです。現在の東大の前…

川柳と寺子屋

落語の中には川柳や都々逸がよく登場します。川柳は好きですが、江戸川柳はかなりの教養がないと理解できない事があります。例えば『五十字に足りず万事の用に足り』これは弘法大師が創ったと言われる「いろは」を詠んだものです。 『弘法は裏 親鸞は表門』…

小石川植物園

八代将軍吉宗の時代、庶民の救済のために作られた小石川養生所が、ここの前身です。薬草園があったことでも知られています。その後、明治になると東京大学農学部の実験農場となり、現在の形になりました。今でも東大の施設は、隣接しています。ここは、よく…

八百屋お七の墓

八百屋お七の噺しは巷間語り継がれているけれど、お七が寺小姓に恋焦がれて自宅に火をかけたかどうかは、定かではないそうです。 西鶴が「好色五人女」の中で書いているようなことは、読み物としてかなり脚色してあるでしょうから、事実がそうだったかは甚だ…