水天宮から人形町

水天宮にはたくさんの人がお参りしていました。何故か、安産の祈願をする神様らしいですが理由はわかりません。水天宮というのは「水難除け」や「水商売」の神様でしょうに、何の謂れから「安産」の神様になったのでしょうか。

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少し歩くだけで人形町です。人形町には古くからのお店があるようですが、よくは分かりません。知っているのはすき焼きの今半と鳥すきなどの鶏料理の玉ひでぐらいです。どちらも目の玉の飛び出るほど高いです。すき焼きは一人前一万円から一万五千円ほどです。

江戸時代はこの界隈を通称「玄冶店」(げんやだな)と呼んでいたそうです。

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歌舞伎の『与話情浮名横櫛』(よわなさけうきなのよこぐし)の『お富与三郎』の中の与三郎のセリフ

「面(つら)に受けたる看板の
疵(きず)が勿怪(もっけ)の幸いに
切られ与三と異名を取り
押借(おしが)り強請(ゆす)りも習おうより
慣れた時代(じでえ)の
源氏店(げんじだな)
その白化(しらば)けか黒塀(くろべえ)に
格子造りの囲いもの
死んだと思ったお富たぁ
お釈迦さまでも気がつくめぇ」

と歌舞伎では「源氏店」になっていますが、本来は「玄冶店」です。まあそんなことはいいですが、少し熱くなってきたのでこの辺で散歩も終わりにします。