老後はばら色?

f:id:mitokioquerido:20190806100054j:plain

以前から退職後の人生は、「第三の人生」「豊かな老後」などなど、いろいろと夢のある老後が言われているが、すべて嘘。

やることがないなどとはならないし、結構忙しい。体も衰えてきて無理が利かなくなってくる。歯も治療しなければならない、マッサージにも行かなくてはならない。退職すると途端に、クラス会が増えてくる。

余裕のあるゆったりとした自分だけの時間など、そうそう取れるものではない。そのうち階段の上り下りにも手すりが必要になるし、杖も使うようになる。

旅行にもそれほど行けなくなり、ずっと行きたかった海外旅行でも、帰ってくる途端に疲れがどっと出て寝込む人が多い。もっと不幸な人はそのまま入院なんていうこともある。そうかといって自由の利く個人で海外旅行できる人は、そうはいない。第一ツアーと違って数倍のお金がかかってしまう。

そして一番の煩わしさは、いつまで生きられるかが分らないことだ。それによって蓄えの使い道が違ってくる。

「老後の楽しみ方」などと言う本などたくさん出ているが、あれは単なる「夢物語」。こうなるといいな、という若い編集者達が書いている夢物語でしかない。退職したロートルはこの作業には関わらないはずだ。たとえ年寄りが関わったとしても、編集者達の意向があるので事実は書けない。しかし実際の老後は辛いものがあるのが、事実なのだ。